“世界で一番美しい少年” はドキュメンタリーだよ。
ドキュメンタリー好きには面白い映画だと思う。
私なんぞは、フジテレビのノンフィクションを毎回観るほど大好きだ。
早速、札幌にあるシアターキノに観に行った。
詳細はコチラ(シアターキノへのリンク)
映画は、ルキノ・ビスコンティ監督の「ベニスに死す」(1971)に出演していた美少年ビョルンのその後の話。
私は、1971年は幼児だったので、知らない。
昔はこんな感じの美少年外国人がよくテレビに出ていたように思う。
さて、そんな「ベニスに死す」をどこで知ったのか。
何年か前、札幌にあった蠍座という映画館で、「ベニスに死す」を上映した。(ネットで調べると8年前にとなっている)
美しい少年に恋焦がれ、苦悩する老作曲家(男)。作曲家は既婚者であるけれど、視線は執拗に少年を追う。耽美的映像の数々。
私は、上映前の予告で観たのだった。
ブハッ?何それ。おじさんがじっと少年を見過ぎている図が変だった。思わず笑ってしまった。
しかし、今の時代、笑っては不謹慎になるのかもしれません。(スミマセン)
映画のレビューは評価がとても良いので、映像美の優れた大作なはず。
美少年モノは1mmも興味がないけれど、結末が気になり観に行きたかった。
仕事が忙しく、行くことができなかった。
そうこうする内に、美少年は老人のような風貌になり、映画 “ミッドサマー” に出演したとヤフーニュースに出ていた。
えっ、あの美少年、面影がないよ! とビックリ。
記事には、不遇な少年時代、映画出演で美貌を搾取されたこと、その後の生活などが書かれていた。
その内容が今回の映画であり、ビョルン自らがその当時の想いを語る。
スターの光と影。
古今東西、昔からありがちなことなのかもしれない。
普通の少年が大抜擢され、スターとなり、どうすることもできない運命の渦に飲み込まれてゆく。
もはや、自分であって自分ではない。
フムフム…..これって、日本の芸能界もあるよねえ。きっと。
雑誌ELLEのサイトにも美少年ビョルンの面白い記事があるよ。
詳細はコチラ(サイトへのリンク。スマホの方が読みやすい)
私の場合は、これ読んで興味を持ち、映画を観た。
それにしても、ひどいねえ、ビスコンティ君って。
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