エルヴィスのことはあまり知らない。
知っていることといえば、『肥満で死んだこと』、『エルヴィスサンドという高カロリーのサンドイッチが好物だったこと』。
人間がそれぞれ人生の器を持っているとすれば、エルヴィスの器はかなり容量が大きいんだろうなあ。
エルヴィスのダンスのように人生は縦揺れ、横揺れが激しく、幸、不幸の幅が広く、私のような一般人とは別次元だね。
才能がいっぱい詰まった大きな器を人生が縦横無尽に動くとすれば、ヒット曲やたくさんの金を生む。
親兄弟、仲間がいても、むしり取られる。
優秀(or詐欺師的?)なマネージャー(大佐)がいて売れるが、むしり取られる。
悲しいけれど、エルヴィスの人生の器に対して、この災難は必要不可欠な要素なのかもしれない。
もし大佐の存在がなく、田舎にいたままだとしても、他の誰かに引き上げられるだろう。
そして、成功と搾取の連鎖。
エルヴィスのパフォーマンスは、どう考えても田舎で自分の近所にいる人のレベルではない。
エルヴィスのようなスゴイ人を見て思う。
「昔、あーで、こーで、こんなことがあって」と自分がいかにスゴかったかの成功譚を語る人が、なぜか大したことのない私と似たような立場だったりする。
そんな時、頭によぎるのは、『なぜに、そんな優秀なアンタがここにいる』です。
まあ、それはともかく、映画は面白かったです。
連日の徹夜仕事で、途中で具合が悪くなり、10分に数秒は目をつぶって休んでいたので、細かいところを見逃した恐れがあります。
もったいないので、最後まで見続けたけれど、それはもう地獄のようでした。
それでも面白いと思えるのが、この作品でした〜。
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